新しい風が吹き始めました

「思い切った衝動買いをしました」というメールを妻に送ったのが3月30日。妻は「アビーの妹か」と推測したメールを返信してくれました。というのも僕がアビーに一目ぼれした時のように、アビーの妹として候補に挙げたネコちゃんに一目ぼれしたその週末に会いに行ったら、すでにどちらかの家族として迎え入れられていた後でした。チャンスの前髪をつかんでおけばよかったと一抹の後悔を感じていました。
 今回の衝動買いは本屋で起きました。上の階にエスカレーターで上がっていく途中で見た、壁に掲げられ、展示即売されていた絵画です。その絵だけがパッと目に入ってきました。個性的な構図、一時関心が集中したことのある日本画の趣、表現されているモチーフとそれらの対照的な色のコントラストが(ビビビッ!)ときました。ひと通り本の物色を終え、1階フロアに戻ってその絵の前に戻っていきました。間近に見るとことさらその魅力にとらわれました。販売員の方も寄ってきて、解説してくれます。二言、三言言葉を交わして、5分。
「これ、いただきます」
と即決。その絵というのがこちら! いかがでしょう。つい2、3日前に届き、僕のうちに新しい風が吹き始めました。

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とりとメモする秋の芸術

ポニョしたい:映画【崖の上のポニョ】
パコしたい:映画【パコと魔法の絵本】
心を鎮めたい:『ヴィルヘルム・ハンマースホイ展』
エネルギッシュになりたい:映画【ウォンテッド】
心に光を:『フェルメール展』

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《フィラデルフィア美術館展》

Keibai
 昨日(21日)、仕事帰りに《フィラデルフィア美術館展》に行ってきました。最終日24日が迫るぎりぎり、なんとか時間をつくることができました。印象派と20世紀の美術ということもあって、いろんな画家の作品が展示されていました。
 中でも衝撃の一枚は、展示場最後に掲げられていたアンドリュー・ワイエスの《競売》。大地を切り裂く掘り起こされたむき出しの土。草をなぎ倒して、残るタイヤの跡。起伏に富んだ大地とその傾斜はこの絵のもつインパクトと相俟って、観ている僕もバランスを失ってしまいそうになりました。
Kiss とても可愛くて、微笑ましかったのがコンスタンティン・ブランクーシの《接吻》。長方体にデフォルメされた男女が互いの背中に腕を回し、しっかり抱き合ってキスしています。本当に可愛い! 失いかけているあったかい気持ちをつなぎとめてくれそうな気がします。このオブジェが販売されていたら買っていたと思いますが、ありませんでした。でもこれからはふと寂しさを感じたときにこのふたりの姿を思い起こして、あったかくなろうと思います。

Giverny  この展覧会で最初に印象深く残ったのがポール・セザンヌの《ジヴェルニーの冬景色》。未完成の、色が置かれていないキャンバス地の空間が冬景色をより一層際立たせているような感じがしました。これはこれで完成品なのではないかとさえ思えます。セザンヌの風景画は他に《カルチエ・フール、オーヴェール=シュル=オワーズ》もあり、こちらも良かったです。
 以上がこの展覧会で印象に強く残ったベスト3です。

 他には、
Pinkflower ジョージア・オキーフ
《ピンクの地の上の2本のカラ・リリー》



Yrace
 チャールズ・シーラー
《ヨットとヨットレースについて》


Degas_interieur00
 エドガー・ドガ《室内》   この空気は何、何なの!

Maternal_caress  最後におまけとして、普段の僕とアビーを思い起こさせたメアリー・カサットの《母の抱擁》。これはまるで僕がアビーを抱き上げたときに僕の顎に片方の前足を突っ張らせて、僕のキス攻撃を嫌がる構図にそっくりです。そこにはしっかりとした愛があるのですけれどね。

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芸術の秋

シャガール展
ムンク展
フィラデルフィア美術館展~印象派と20世紀の美術
平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展

 映画と並行して、久しぶりに美術館に足を運んでみよう!
 先ほど何気なく見ていた「新日曜美術館」で取り上げられていたムンク展。これまでムンクを気にかけたことはなかったけれど、絵を見ながら、解説を聞きながら、凄みを感じた。ムンクの言葉も多く残っているようで、彼の発するメッセージを受け取ってみたくなった。図書館に今年出た本『ムンク伝』の予約も入れた。僕は新たにムンクと出会うことになる。

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メタボリックな訳

Metabolicdavid_2

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あなたはダリですか?

「あなたはダリですか?」
Dali_face
「はい、ダリだと思います」
「本当ですか?」
「ええ、おそらく」

 雨嵐の中、ダリ回顧展に行ってきました。開催期間にもう少し余裕があると思っていたのが1月4日までと残りわずかで、行けるとしたら今日しかないと車を走らせて行ってきました。年末の雨の日ということもあり、道路は渋滞していました。雨粒がボンネットやフロントガラスに激しく吹きつける音が心地よく、視界は悪いものの楽しいドライブでした。
 上野に着き、駐車して、何気なしによく行く東京都美術館に足が向いていました。平日で、歩いている人がまばらで、雨だから観に行く人も少なくてゆっくり観られそうだと思ったのも束の間、僕は場所を間違えていました。ズボンの裾がずぶ濡れになりながら、西洋美術館だったかなととって返し、その途中で上野の森美術館とわかり、上野公園の中を右往左往。ようやく着いた会場は強い雨脚の中多くの人が訪れていて、入場制限15分待ちの状態でした。僕のように期間ギリギリ駆けこみで来ている人も多かったのでしょう。
 順番が来て、入館しました。今では習慣づいてきたオーディオ・ガイドを借りて、いざ!ダリ展会場内へ。僕はとりたててダリのファンではないのですが、最初の少年時代の自画像から始まって、衝撃と驚愕の連続で圧倒されます。印象派、キュービズム、シュールレアリズムなどさまざまな作風に通じている上に、強烈な個性を愛に支えながら幻想的な高みに昇華された多くの作品。それは絵画にとどまらず、映画、思想、哲学など多方面にダリの、ダリたる才能が奔放に咲き乱れています。観る者によってさまざまな思いを想起させる絵画。大いに見る価値あり、いえ観なくては損です。ダリが何を描こうとしていたのか、何を伝えようとしたのか、わからなくていい、わかろうとしなくてもいい、本人すら理解の域を越えていると思っているのですから、観たまま、感じたまま、そして圧倒されればそれでいいと思います。不思議な絵です、不思議な人です。あなたのダリに出会えましたか? あなたのダリを見つけに出かけてみてください。

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