JISEI (自省) 録(2019/04/28)
この世のなかにはいろんな人がいる、いろんなものがある。
いま使われている意味における善いも悪いも
ストア哲学派が意味する善いも悪いも含めて
いろいろいる、いろいろある。
この世のなかに、この自然のなかに、この宇宙のなかに、この摂理のなかに。
そしてこの世界に表象(あらわ)れているすべてのものはバラバラのようで、ひとつであり、ひとつながりになっている。
よく見聞きする、人はひとりでは生きていけないということがそのことを表している。
個々に見ると善きも悪しきもあるのだけれども、それらはひとつのなかにある。
他を見て、悪しく見えたとしても、それは自分のなかにあり、自分に返ってくる。
汝も我もすべてひとつのなかにあるのだから。
たとえ悪しく思えたとしても、それを表すことはできない。
その悪しき物事に働きかけることはできる。他者を変えることはできないというけれど、良きも悪しきもひとつの内なるもののなかにあるのだから、働きかけることができるものだ。
すべてはそれぞれのものへ、それぞれはすべてのものへつながり、働きかけあっている。
このことを知り、受け入れることでこころのなかは平静がもたらされ、令く(よく)、和やかなものとなる。
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