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ムンクを言う。だがムンクなし!

「あちこち本屋に行ってみたけれど、ムンクの画集や本が少なすぎる」とムンクを言う僕。

 その翌日(12月4日)、僕は《ムンク展》に行ってきました。テレビの新日曜美術館でムンクが取り上げられているのを偶然見てから、行ってみたいと思っていたのです。これまでムンクのことはまったくといっていいほど関心はありませんでした。ところが一転して俄然興味が沸いてきたというのは、フリーズと呼ばれるかたちで、テーマごとに連作のように多くの絵画を描いているというその姿勢と、残されている、いくつかのムンクの言葉を耳にしたとき、ムンクの情熱のようなものが熱く僕に伝わってきた感じがしたのです。テーマに沿った多くの作品をいろいろと並べ替えては、思い通りのメッセージが伝わるように試行錯誤するとともに、自身の内においてもより深く究めようとしていたように思えます。筆のタッチは大胆で、人物の顔はあまりはっきりと描かれておらず、哲学的な情念といったものがあらわされているように感じました。今回の展覧会においても過去のものが参考にされ、作品が壁に掲げられており、ムンクが伝えようとした思いが会場を包んでいるようでもありました。一つ一つじっくりとムンクと向き合ってみると、力強さがあり、見る者を引き付ける凄みがオーラのように発せられているようでした。
 会場ではカタログをはじめ、ムンクにまつわる本もいくつか販売されており、評伝と画集や絵葉書を買ってきました。図書館には決定版といえる『ムンク伝』を予約しており、ムンクについて少し突っ込んで味わってみたいと思っています。ムンクと言えば《叫び》しか思い浮かばない方や、あまり好みの画風ではないと思っている方も、時には違った、異質なものに触れてみるのも新鮮で、新たな発見と出会いがあると思いますので、これだけ作品が揃っている今、ぜひ会場にお立ち寄りになってみてはいかがでしょう。

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