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映画【インベージョン】

Invasion
 僕がインベージョンされたら、3時間後には僕は別の僕になっていることだろう。それがもし仕事の休みの日だったら、1時間後ともっと早い時期であることは想像に難くない。それほど僕には睡眠が大切なもののひとつなのだ。

 もし眠りに落ち、レム睡眠に至ってしまえば、そのウィルスによって感情を消されてしまうという脅威。それが意図するところは、人類に怒り、恨み、妬み、憎しみなどがなくなれば、テロや戦争から犯罪や痴話喧嘩までなくなって、人は平和に暮らせるではないか、というアンチテーゼが投げかけられている。一方、感情がなくなることで殺伐としたニュースを見聞きすることはなくなるであろうけれど、喜びや楽しみ、嬉しいといった気持ちもなくなってしまうことになる。ウィルスで発症し、その正体と及ぼす影響を知りながら、感染者は次々と健常者を襲っていく。彼らはゾンビのように動きがとろくないし、感情を消されているから顔が無表情なこと以外は、外見上は普通の人間と変わらないこともあって、追いかけ、襲い掛かる姿がゾンビより恐ろしい。特に大げさなことは起きないが、全編を通して、不気味で、恐怖を感じさせられる。話題にのぼっていないように思えるのでヒットしているかどうかわからないけれど、なかなかいい味を出している映画だと思う。【アウトブレイク】のようにあっけなく解決を見るが、そこに至るまでの、不気味さと恐ろしさという感情を与えられ続けられることからすれば観て損はない仕上がりだと思う。見終えた今、願わくば、ウィルスによってインベージョンされて感情をなくされるより、アサーションというワクチンによって免疫をつけ、感情を自分のものとして生きていきたいものである。
               2007/11/08 シネマイクスピアリにて

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