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環境一危一憂:ブックカバー

 さまざまな応対がある、お店によっても、同じ店でも人によっても。
 本を買おうとしてレジに持っていく。
「カバーをおかけするものはございますか?」
 僕はかけてもらっていない。ただそれも聞かれたときにだけだ。一冊だけ買うとき、いつもは聞いてくれているお店でも聞かれることなくカバーをかけてしまう。敢えて手を止めさせてまで断ろうとも思わない。たとえ断ったとしてもポリエチレンや紙でできた袋に入れてくれるから。ここで疑問に思う。ポリエチレンの袋は再生可能なのだろうか。コストが高いのではないだろうか。紙にしてもカバーと袋とでは袋のほうがパルプの使用量が多そうに思える。しかもカバーと違って袋に加工されている分、手間がかかっている。などなど、これって森林保護に役立っているのだろうかと考え込むことになる。どこの本屋だったか忘れてしまったけれど、本に輪ゴムをかけてレシートを挟んでくれて、「レシートは必ずお持ちになってください」と一言添えられて、渡してくれたところがあった。1、2冊ならこれも可能だし、レシート一枚の紙しか消費しないし、とても好ましい。ただこれを5冊も10冊も買う段にそうされても、その場ですぐにカバンに詰め込まなければあやしく思われそうだ。「(トントン:肩を叩かれる)お客様、ちょっとこちらへお越しいただけますか?」なんて、きちんと買ったものをかんぐられても困る。こうして本を買うときにはいつも考え込んでしまう。カバーをかけないことで自然保護に役立とうとする本屋の意気込みはいいけれど、ほぼ同じ量の紙の袋や、再生困難そうなポリエチレンを渡されても困るし、少しも環境にいいことをやっているとは言えないんじゃありませんかと言いたくなる。何かいいアイディアはないものか。やはり自前のシッピングバッグを差し出して入れてもらうという手か。いっそ図書館の本のように本をその表紙ごと透明なカバーでびっしり包み込んで販売するという手も。どうせなら本屋はすべて廃業にして、どんなに小さな村や町にでも国会図書館の仕組みに倣ったものを整え、すべての本は借りることにするという手も。いっそすべての本の出版部数を一冊にして、それを放送局が電波や有線を利用して、24時間365日読み聞かせ番組を放映する手も。
 となんだかんだと言いながら、本は自分でお金を払って買い、活字を追って読み、心や脳を潤すに限る。たかがブックカバー一枚、されどブックカバー一枚、本を買いたくなるたびに買うべきか、借りるべきか悩み、どうしても買いたい時にカバーも袋も断ったなら、店側もそれでよしとしてくれるかどうか考える場面がこれから先何度繰り返されることだろうか。

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