« ステータス、今年もか!? | トップページ | 「書くもの、貸して!」 »

ホンヤクに魅入られた男

 いつの間にか本厄と言われる時期が過ぎていました。特に何事もありませんでした。気にしなければ、平常心でいれば、なんていうことはないのかもしれません。あまりに流されて暮らしていることから、もっと能動的に生きるべきだったかと、何も起きなかったことが、何も起こそうとすることがなかったこと自体が逆に本当の意味で厄だったとも言えなくありません。
 話は変わりますが、今、“翻訳”に面白みを感じ始めています。発端は光文社古典新訳文庫で『カラマーゾフの兄弟』が発売されたことにあります。この作品は学生の頃読んで、衝撃を受けた本の一つです。それが今の時代になぜあらためて翻訳されて世に出されたのかと不思議に感じたのです。翻訳というものをこれまでとりたてて考えてみたことがなかった僕は(結局、内容が変わることはないのだから、同じじゃないか)と思ったのです。でもそれは違うようです。翻訳はそれを行う人や方法などによって明らかに違いが出るようです。もちろん誤訳という問題が出てきたり、訳としては無難にまとまって出来上がったものでも時代が移り変わっていくことで、訳された言葉遣いそのものが古臭くなってしまったりするようです。翻訳されて注目されている作品としては、『ライ麦畑でつかまえて』や『グレート・ギャツビー』や『ロリータ』などがあります。いずれもこれまで一度も読んだことがないものです。『ライ麦』や『ギャツビー』は何度も翻訳されています。名著といわれることもあるのでしょうが、なぜこうも繰り返し訳されるのでしょうか。気になります。翻訳という行いはどういったものなのかこれから先しばらくの間、追究していくことになると思います。幸い、図書館には翻訳に関する本がたくさん並んでいます。片っ端から読んでいこうと思っています。手始めに鴻巣友季子さんの『翻訳のココロ』を読み終えました。“翻訳”の世界に魅せられつつあります。鴻巣さんが翻訳した『嵐が丘』も読んでみたくなりました。これも未読です。いつか同名異訳の作品を読み比べてみようと思います。本厄を過ぎた今の僕が読む『カラマーゾフの兄弟』はどうココロに響いてくるのか楽しみです。

|

« ステータス、今年もか!? | トップページ | 「書くもの、貸して!」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17790/12819063

この記事へのトラックバック一覧です: ホンヤクに魅入られた男:

« ステータス、今年もか!? | トップページ | 「書くもの、貸して!」 »