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キン・コン・カン

 ふた昔強前の僕は、自分は恋愛より結婚に向いているんだろうな、と思っていた。実際、そうなのだと思う。結婚=生活、暮らし、という思いがあって、そういうことをきちんとしたいなと思っていた。恋や愛やの、惚れた、腫れたの、落とすだの、捨てるだのというのはどうも性に合わない。それだけの熱情が自分の中にわきあがってこない。なんか面倒な気がするし、独りのほうが気楽に動きやすいしと思って過ごしてきた。今は結婚して二人になったのだが、多少動きにくくなったものの、暮らしているっていう感じは心地よい。掃除、選択、皿洗い、ごみ捨ては好きだし、お互いに独りになる時間をもてるので、夫婦べったりじゃないのもいい。おそらく連れ合いもそう思っているのではないかと思う。ひょっとするともっとべったりしたいのかもしれないが、あまり主張してこないので、それをいいことに僕はマイペースを保つことができている。相方も僕に輪をかけて自由人気質で、独特の世界観をもっているようなので、ほっぽらかしておいても平気なようだ。趣味も、好みも、価値観もおそらく相当ずれがあるであろう僕らが曲がりなりにも暮らせているのはどういう点がうまく作用しているのだろう。好き、という思いなのか、信頼しあっているということなのか。さておき、うまく暮らせている。ベッドも、ソファも、チェストもない我が家ではあるけれど。

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