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僕の人生で必要な知恵はすべて猫に学ぶ

猫は私たちを見ている。
 僕は傍観者的とか観察する人とか言われる類の要素をもち合わせている。僕の周辺の様子をよく見ている、よく聞いている。こうしていることでいろんな情報が入ってくる。選択肢や判断基準が増えることは楽しい。その中でその時々にいちばん関心をもったことを行動に起こしている。しかし、弊害もある。多くの情報や多岐に渡る関心は大切な部分で筋が通っていないというか、ないというか。流れくる、溢れ返る多くの事柄の中に気になったものに対して爪と肉球を突き出して捕らえる。好奇心をもっている間は熱中し、集中しているが、それを維持することがなかなか難しく、せっかく捕らえてもそのうち投げ出してしまう。これまでは昼間から猫が眠っているように、数十年という人生を十分に能力を開花させることなく過ごしてきたことを顧みて、筋にあたる、自分なりのミッションやらヴィジョンやらを見出す必要があると思っている。

抵抗は猫の本質的な特性だ。
 僕自身が抵抗を示す極端な例は“謝らない”ということ。容易に謝らないわけは、自分が“誤っている”とは思っていないところがあるから。実際に誤っていることもあるのだが、謝ることに抵抗がある。どう考えているかというと、(あなたからすればそういうことかもしれないが、私からすればそういうことではない)と、独自の解釈や理由があって、相手に対して納得しないことが多い。相手のそう思っていることを伝えることもあるけれども、たいていは静かにやり過ごす。こうして僕は自分が納得してもいないことに対して、謝れと言われても言われなくても、謝りたくないと思っているにすぎない。ある時、奇特な方が『おまえの言っていることは正論だ。正論なのだが、それを押し付けることもできない。正論ばかりを主張せずに、相手に合わせることも必要な場合がある。そうしたこともやっていけるようにしたほうがいい。』と訳がわかったようなわからないような物言いで諭されたことがあった。この時も抵抗はあったが、「ハイ」と言って、相手に合わせて返事をしておいた。

太文字部分は、ジェフリー・M・マッソン『猫たちの9つの感情』より抜粋。1章:ナルシシズム

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