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『アフターダーク』

 夜の暗闇の、ダークな世界を今も歩いているのだろう、夜回り先生・水谷さん。先日、私たちの視点は、テレビ放映されていた水谷先生の講演会&ドキュメントにあった。これまでにも先生の本は表紙とタイトルで気になっていた。でも、手に取ることさえしていなかった。講演の様子を観たあとの今日、本屋で手にしてみた。ぺらぺらしてみた。結局、買うには至らなかった。講演での先生の表情や言葉や様子のほうが私たちの心に投げかけるものが多かった。ものすごい世界に、ものすごい人がいることを知った。先生の中にあるものすごいエネルギーを感じることができた。本を読むより、講演会のDVDを見聞きしたほうが伝わってくるように思え、本を買うことはやめた。
 講演でも、本の中でも『叱ったことがない』と言っていた。それは本当だろうか? 言葉のあやで、怒ったことがない、の間違いではないのだろうかと思った。怒ると叱るじゃ、訳が違う、これはよく言われることだ。怒ることをコントロールすることが叫ばれ、きちんと叱ることは推奨される。それでも先生は叱ったことがないという。叱ることすらままならない人間を相手にしているということなのだろうか。僕にはその辺がよくわからなかった。いつの間にか先生がテレビの中からこちらの世界に来ていた。「いんだよ」。そうなのかな、よくわからないままでもいいのかな、そんな気にさせるほど、心のこもった声で、「いいんだよ」って投げかけてくれるような気がする。でも僕はわかりたいと思っている。夜明けまでにはまだ時間がある。少し眠ろう。このまま眠りつづけてしまうことになるかもしれない。目覚めることになって、ダークな時間が過ぎた夜明けからまた一歩ずつ歩き出していこう。

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